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MILLENNIUM
BASE
溶接部の強度が低い住宅基礎鉄筋ユニットは、地震によって大きな揺れが発生した場合、溶接部が剥がれてしまうことで鉄筋の役割を果たすことができません。
ミレニアムベースは、工場での徹底した品質管理のもと、一般財団法人日本建築センターが定める基準をクリアした性能保証型スポット溶接機(評定機)で接合した鉄筋ユニットです。性能保証型スポット溶接は、Aタイプ溶接・Bタイプ溶接の2種類に分けることができ、ミレニアムベースは、Aタイプ溶接(全強度鉄筋交差溶接) で接合されることで、溶接部が母材以上の強度を有しているため、高強度な住宅基礎を実現することができます。
ミレニアムベースは、Aタイプ溶接(全強度鉄筋交差溶接)と呼ばれる方法で溶接されており、溶接部の強度が母材の強度を上回る高強度の鉄筋ユニットです。従来型スポット溶接で接合された鉄筋ユニットと比較して強度が高く、地震によって繰り返される揺れにも安定した強度を保ち続けることができます。
ミレニアムベースは、部材実験を行った結果、従来の180°フック付き補強筋(あばら筋)を用いた住宅基礎鉄筋と同等以上の強度を持つことが確証されており、3階建て以下の住宅基礎鉄筋において、180°フックが付いていないあばら筋を構造計算に加えることができます。
Aタイプ (全強度鉄筋交差溶接) |
Bタイプ (従来型スポット溶接) |
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溶接部の性能 | 主筋の引張り 強さ・伸び |
規格値以上を保証 | |
せん断強度 | 規格降伏点以上 | 規格降伏点の 1/3〜2/3程度 |
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ひび割れ後のせん断強度 | 安定した強度を実現 | 繰返し荷重に 耐えることができない |
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構造計算(せん断設計) | 一般RC造せん断補強筋と 同等に算定可能 |
せん断補強として 算定不可 |
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コンクリート断面と せん断補強筋が有効 |
コンクリート 断面のみ有効 |
構造性能保持のための部材実験:
せん断実験
せん断実験の最終破壊状況
Aタイプ溶接とは、鉄筋ユニットの溶接点強度が鉄筋の規格降伏点以上の強度を持ち、鉄筋の引張り強さと伸びも規格値以上を保つ溶接技術です。従来型スポット溶接と比較して、高い溶接強度を実現することができます。
一般財団法人日本建築センターは、住宅基礎鉄筋ユニットの強度・品質をA・B・その他の3段階で評価しており、ミレニアムベースは、最高評価のAタイプ評定を業界で一番初めに取得した鉄筋ユニットです。
3階建て以下の住宅基礎として使用する鉄筋ユニットには、構造計算上180°フック付きの補強筋を使用することが日本建築学会の規則によって定められています。従来の鉄筋ユニットは、フック付きの補強筋を主筋にかけることでコンクリートのかぶり厚が薄くなり、住宅基礎の強度が弱くなってしまいます。
ミレニアムベースは、フック付きの補強筋を使用するのではなく、主筋と直棒の補強筋をAタイプ溶接で接合することで、適切なコンクリートのかぶり厚を持たせることができるため、従来と比較して高い強度を持つ住宅基礎を実現することができます。
フックが必要となり、
コンクリートのかぶり厚が薄く弱い
フックが不要なため、
コンクリートのかぶり厚が厚く強い
鉄筋コンクリートは、引張り力に対する耐性が高い鉄筋にコンクリートを被せることで造られます。コンクリートは、住宅基礎の強度を高めることはもちろん、鉄筋ユニットの錆を防止するという役割を担っており、コンクリートの厚みが増すことで鉄筋の劣化速度を低下させることができます。また、火災をはじめとした熱による鉄筋の強度低下を防ぐことができるため、住宅基礎の耐火性も向上させることができます。
従来の配筋方法では、現場の作業者が鉄筋を一つずつ針金で結束させていたため、作業者の技術によって施工精度にばらつきが生まれたり、工期が長期化するという問題がありました。ミレニアムベースは、工場にてユニット化した状態で出荷するため、現場では鉄筋ユニット同士を結束させるだけで配筋を完了することができ、施工精度の確保と工期の短縮を実現することができます。また、現場で鉄筋を加工しないため、人件費の削減に加えて端材をはじめとした材料ロスが発生せず、材料費の削減にもつながるメリットがあります。
従来(現場ばら組み)の施工では、現場で鉄筋を加工してから配筋を行うため、施工開始から配筋完了までに約1週間の工期を要します。
現場で鉄筋を加工する必要がないことに加え、工場で溶接された鉄筋ユニットを結束させるだけで配筋の工程を完了することができるため、従来の施工と比較して2-3日間の工期を短縮することができます。